カスター将軍

カスター将軍 - ジョージ・アームストロング・カスターは、騎兵隊の栄光を誇りに思い、産業化が進む時代に反感を抱きながら、リトルビッグホーンの戦いという運命へと突き進む。

『カスター将軍 (Custer Of The West)』（1967年）
監督: ロバート・シオドマク
脚本: バーナード・ゴードン、ジュリアン・ジメット
出演: ロバート・ショウ、メアリー・ウレ、タイ・ハーディン
ジャンル: 西部劇、伝記、ドラマ、歴史
上映時間: 2時間15分
製作国: イギリス | フランス | スペイン | アメリカ
言語: 英語
撮影場所: スペインマドリード近郊のコルメナール・ビエホ
別名: ラスト・ポスト - アメリカ騎兵隊西部劇クラシックボックス

あらすじ:
南北戦争で名を馳せた華やかな英雄で米軍指揮官のジョージ・アームストロング・カスターが、1876年のリトル
ビッグホーンの戦いで、スー族とシャイアン族の戦士たちに全滅させられた物語。

レビュー:
この映画は本当に悲しい作品です。結末には触れませんが、ほとんどのアメリカの視聴者は結末を知っている
と思います。
私は現在国外に住んでいますが、1960年代にアメリカで育ちました（今でもアメリカ国籍を保持しています）。こ
の1967年の映画には、時代錯誤なセリフがいくつかあります。例えば、アメリカ兵が10人のインディアンに相当
すると言う表現は、当時のベトナム戦争における「キルレシオ」を基にしたものでした。また、シェリダン将軍が
使った「ブリーディングハート」という言葉は、1960年代に使われたものであり、1860年代には存在しない表現
です。この映画の監督は、ベトナム戦争で感じた道徳的な問題を、100年前のインディアン戦争と重ね合わせて
描いているのでしょう。私はインディアン戦争の退役軍人を知りませんが、ベトナム戦争に行って帰らなかった素
晴らしい友人が2人います。
また、ジョージとリビー・カスターの愛情が現実のものとして描かれている点も涙を誘います。彼らを演じたのは、
実生活でも夫婦だったロバート・ショウとメアリー・ウレで、二人の間には6人の子供がいました。彼女は約10年
後にアルコールと睡眠薬を一緒に摂取して事故死し、彼もその悲しみから数年後、心痛で亡くなったのです。
それでも、この映画は壮大な作品です。西部のシーンはアメリカの風景そのもので、実際には南ダコタやカリ
フォルニア、ネバダ、カンザスなどではなく、スペインで撮影されたとは驚きです。